設備業界に注目してみよう!

機械・工業設計の分野というと、何らかのプロダクトを作る製造業をイメージされる方が多いです。日本が製造業の国として、長く世界で活躍してきている影響も大きいでしょう。
ですが実際は、製造業では1回設計したものを後は大量生産するという形になるので、「設計」という業務は最初だけになり、製造工程全体の中ではそれほど多く関わるわけではありません。
逆に設計業務が多く発生し、設計技術者に対して安定した需要があるのが設備設計業界です。設備設計というのは、配管、電気、回路、配線、空調、水給など、建物に必要な設備要素を設計していく仕事です。プラント系から商業テナントビルまで、設備設計はどんな建物にも絶対に必要です。

また、設備設計は個々の建物、階、部屋などに対して、全てそれぞれ異なる設計が必要になります。建物の使用目的、間取りが違えば、設計は異なってくるからです。
上記の理由から、設備設計は純粋に設計技術者を必要とする現場の数が多く、必然的に安定した需要が生まれています。

一般的な知名度はそれほど高くないかもしれませんが、設備設計を手がける企業には安定した優良企業も多いです。機械・工業設計を学んだあとの選択肢として検討する価値が高い業界のひとつです。